― 第1話:壊れる前に、完成させないと ―
今日も、重い台車を引いた
脚の付け根に、鈍い痛みが走る。
FAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)という股関節の持病がある。重いものを運ぶたびに、じわじわとダメージが積み重なっていく。誰も気にしてくれないし、気にしてもらおうとも思ってない。やるしかないから、やる。
それだけの話。
「お前はクソ雑魚だ」
確認で聞いただけで、キレられた。
2度も同じこと言わせんな、と。言い方ってもんがあるだろと思いながら、何も言い返せなかった。言い返したところで何も変わらないのは分かってるから。
ただ、帰り道ずっと考えてた。
俺が甘いだけなのかな、って。
「甘い」か「甘くない」かより、もっと怖いこと
他の会社に行っても、同じことで悩んで辞めるの繰り返しかもしれない。
そっちの方がよっぽど怖かった。パワハラがきついのは事実だけど、「環境を変えれば解決する」って思えるほど自分に自信があるわけじゃない。34歳で未経験のデスクワークに転職して、今より良くなる保証なんてどこにもない。
転職を考えるたびに、ぐるぐると同じ結論に戻ってくる。
今のまま、続けるしかない。
でも「今のまま」を続けたら、どうなる
脚は確実に削れていく。
気力も、少しずつ削れていく。フルリモートが理想なのは分かってる。でもそんな都合のいい仕事は簡単に見つからないし、新しいことを覚えるリソースがあるなら、ブログに使った方が合理的だって頭では分かってる。
でも体は正直で、明日も痛い。
自分が壊れる前に、完成させないと。
その焦りだけが、今の俺を動かしてる。
焦りを、動力に変える
格好いい話じゃない。
追い詰められて、逃げ場がなくて、それでも動いてる。それだけの話。転職市場に「お願い」するんじゃなくて、自分で脱出ルートを掘ることにした。ブログだ。座って稼げる。体が限界を迎えた後でも、資産として残る。
これは副業じゃない。生存戦略だ。
罵倒された日も、脚が痛い日も、スマホに向かって吐き出す。音声入力でいい。整った文章じゃなくていい。今日感じたことをそのまま、全部。
AIがそれを記事に変えてくれる。
怒りが、コンテンツになる。痛みが、記事になる。
壊れる前の、あなたへ
俺が甘いのかもしれない。他に行っても同じかもしれない。
でも、そう思いながらも今日も踏ん張ってるなら、それはもう十分すごいことだと思う。
ただ一個だけ、お願いがある。
今日の帰り道、スマホに向かって今日のことを吐き出してみてくれ。
愚痴でいい。怒りでいい。「もう無理かも」でもいい。それが、脱出ルートの最初の一掘りになる。
壊れる前に、一緒に始めよう。