うつ病が僕から奪ったもの7つ






2017年夏、僕は失恋がきっかけとなってうつ病を発症した。

原因は様々な要因が短期間に重なってしまったことであるが、一番大きな要因はやはり失恋である。

転職が決まり彼女もできて人生上向きになりかけた時に、僕は彼女にゴミのように捨てられてしまった。富士急ばりのジェットコースターに乗っている気分である。

うつ病になってからというものの、僕はどんどん色々なものを奪われてしまった。

感情、活力、自信、食欲、希望、経済力、友人7つだ。

 

1.感情

いつもなら僕は失恋する時は泣いてしまう。しかし、今回に関しては涙も流れず、ただただポカーンと心に穴が空いてしまったような気持ちになった。

それだけに今回の失恋はダメージがそこまで大きくないと自分でも思っていたが、その逆であった。

失恋を境に楽しいとか、面白いとか、悲しいとか、ムカつくといった喜怒哀楽を奪われてしまったのだ。

感情を奪われるということは、表情も乏しくなる。

思いっきり笑うということを僕は忘れてしまった。

 

2.活力

活力も失ってしまった。僕は元々アクティブで、うつ病になる前は北海道までバイクでキャンプツーリングに行ったり、友人とサバイバルキャンプをしたり、野球をやったり、ボルダリングをしたり、街コンに一人で参加したりと、あらゆる方面で精力的に活動していた。

しかしうつ病になってからというものの、家から出るのも億劫になったり、家にいてもベッドの上で過ごすことが多くなった。

何かしたいと思わなくなってしまったのだ。

 

3.自信

元々そこまでの自信家ではないが、ある程度社会人としての自信やプライドを持っていた。

社会人になってから友人に結婚式の二次会の幹事を任されて、そのメンバーたちの中心に立ってまとめあげたりというのも2回ほど経験した。

仕事に関しても自ら主体的に行動したり、業務を改善するのに提案を出したり平均以上の仕事はしていたと思う。

しかし、うつ病になってから人と話すのにかなりのエネルギーを要したり、仕事上最低限以上のことをしなくなって業務にも若干支障が出るようになった。

自ら積極的に行動するということに恐怖さえ感じるようになったのだ。

 

4.食欲

うつ病になってからだいぶ痩せた。2ヶ月ほどで61kgあった体重が56kgになってしまった。食欲が全く出ないのだ。

それまでは定食屋に行ったら必ず大盛りで頼んでいたものが、並盛りになったり、ひどい時には並盛りでもだいぶ残すようになった。

一番ひどい時はうどん1人前の半分ぐらいしか食べることができず、夕飯はプロテインで栄養補給といったこともしていた。

抗うつ薬を飲み始めてからは、日によって変動はあるものの、人並みぐらいまでは食べられるようになった。

 

5.希望

結婚という希望を失った。僕は元々恋愛に不器用で、数年ぶりにできた彼女だった。お互い結婚も考えてはいたが、わずか一ヶ月で振られてしまい、

俺は幸せになれないんだ

と思うようになってしまった。

振られてから二人ほど女の子を紹介してもらったが、こんな状態の僕だから、会うのさえただただ辛かった。

本当に紹介してくれた友達や当事者の女の子に対しては申し訳ない気持ちでいっぱいである。

周りの友人がどんどん結婚していったり、子供ができていく中で、

なんで俺にはできないんだ

という焦りや不安が元々あった。

やっと見えかけた結婚という希望がたった一ヶ月で消えてしまったら、うつ病になってしまうのも無理はないかもしれない。

 

6.経済力

うつ病になってからというものの、仕事に対して不満を持つようになった。転職したばっかりで仕事をうまく回せないというのもあったし、うつ病になったおかげで人とコミュニケーション取るのが苦痛だったり、物覚えも悪くなってしまったというのも重なってしまったり、想像していた仕事内容とギャップがあったからだ。

元々病院という臨床の場で仕事をしていたので、病院の仕事に戻れば元気を取り戻せるだろうと安易な発想で転職したばかりの会社を辞めることにした。

運よくブランクなしで病院の仕事が決まったはいいものの、年収という面では100万単位で落ちてしまった。

お金より自分がやりたい仕事かどうかが大事

との考えでこういった行動に出てしまったが、やはりお金の問題はシビアである。

やはりうつ病になってしまった時は人生を左右する決断をしてはいけないと身を持って体験した。

 

7.友人

うつ病になってかなり友人が減ってしまったと思う。元々友人は大切にして義理は大切にするタイプではあったが、うつ病になってからほとんどの友人からの誘いは断っている。

遊びに行ったとしても楽しめないだろうし、何より友人との境遇の差を比べてしまい敗北感を感じるのが嫌なのだ。

自分から誘うということを全くしなくなったし、誘いも断っているのでLINEのメッセージもほとんど来なくなった。

また、Facebookやインスタなどを見るのも怖くなり、ほとんど開いていない。それらのSNSはみんなキラキラ輝いているし、どうしても自分との境遇を比べてしまう。

毎日SNSをチェックしていたあの頃は幸せだったんだなと感じる。

 

まとめ

うつ病というのは国民病とも言われているし、誰がいつなってもおかしくない。また、うつ病は人から大事なものを奪い去ってしまう、非常に怖い疾患だと思う。

疾病に対する考え方で一番重要なのは、疾病にかからないようにする1次予防だ。公衆衛生の中で1次予防は健康増進に位置する。疾病にかかってから対処するのではなく、疾病にかからないように対処するのだ。

それには、疾病に関する知識も必要になってくるし、うつ病に関しては利用できる社会的資源も理解しておくと心の準備も万端である。

このコラムがたとえ一人でも誰かの心に響いて、1次予防の手助けになれば幸いである。


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2 thoughts on “うつ病が僕から奪ったもの7つ

  1. 主婦の方 返信する

    はじめまして、
    分かります~。私も長らく、うつ病です。
    友達も貯金も、なくなりました。

    しかし、食欲は失わず。
    デブです。
    うつ病患者の10人に一人くらいは、食欲は逆に増えるらしいと、
    医師から聞きましたが・・・・
    食欲だけは、失った方がいいと思いますよ。(苦笑)

    お大事にどうぞ。

  2. hosomichi 投稿者返信する

    >>主婦の方さん
    コメントありがとうございます。

    数ヶ月前まで活発的だった自分がこんなことになるとは思いもしませんでした。

    食欲は増進するか減退するかのどっちからしいですね。
    一応今は体重が下げ止まったみたいです。

    主婦の方さんもお大事にどうぞ。

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